ロシア旅行(30)

※ロシア旅行(30)<四日目>-2004.9.29-

展望台近くの駐車場で、バスに乗り込む。 次の目的地
はボリショイサーカスである。 展望台から2km位だろう
か、すぐ劇場に着いた。 開演は19時なので、時間は十
分ある。 といって、レストランでゆっくり夕食というわけ
にも行かないので、車内で弁当が配布される。 ミネラ
ルウオーターのボトル付きである。 サケ、白身魚のフ
ライ、卵焼きと海苔の日本食なので、結構美味しかった。
米はロシア産か輸入品なのかは分からない。

18:20 車から降りて、劇場内に入って行く。 チケット
は既に用意されているので、短時間並んだだけで入場
出来た。 

すり鉢状の下部に円形のステージがあり、それを取り巻
くように客席がある。 ツアーのグループは2列に、まあ
まあの席に座ることが出来た。 開演30分も前とあって、
客席はまばらであったが、開演時には6分位の入りとな
った。 土日は満席となるというから凄い。 
 
ボリショイサーカス

 サーカスそのものの歴史は古い。 古代エジプト、ギリ
 シャ、ローマ等の国々でも、プロのサーカス・アーティス
 トが演技していたことはよく知られている。

 キエフ・ウクライナの聖ソフィア寺院の壁画(11世紀)
 には、半円形の劇場が描かれており、ここに拳闘士、
 楽士、ジャグラーが出演している。 ヨーロッパでは、
 流浪芸人がサーカスの発展に特別な役割を演じた。
 フランスではジャグラー、ドイツでは楽士、ロシアでは
 楽士兼役者などで、彼等は問答、コミカルな芝居を
 演じ、楽器を奏でた。 こうしたプログラムにアクロバ
 ット、ジャグラー、動物たちの演技も加わるようにな
 った。

 18世紀の60年代頃、ヨーロッパに有名な曲馬師が
 いた。 その中のひとりである、JAKOB・BEITSが、
 1764年にモスクワ、1765年にペテルブルグで公
 演した。 この公演には直径13mの特別な円形舞
 台が必要だった。 こうして、最初のサーカス半常設
 館が出現することになった。

 旧ソ連時代には、国家的保護を受けていたが、改革
 後保護が無くなり、一時期辛い状態が続いた。 しか
 し生活に密着した娯楽の文化は強い。 ボリショイサ
 ーカス団は、現在ロシア連邦サーカス公団として、国
 立の機関である。

 日本でも、1958年の初来日以来、40数年にわた
 って全国規模の公演が行われている。

第1部では、円周を疾走する馬上で、素晴らしいジャグ
ラーの演技には目を瞠った。 間に出てくるピエロは、
言葉は分からなくても、徹底的に笑わせてくれる。子供
達は、特に大喜びで、数名の子供がステージの中に入
って、ピエロと遊んでいたのが面白かった。

20分間の休憩をはさんで、第2部では金網を張った中
での猛獣ショウで迫力満点である。 猛獣を刺激しては
いけないので、フラッシュ厳禁は勿論であるが、原則的
には撮影禁止である。(休憩中はOK) フィナーレ近くに、
数枚撮っておいたので、多少は雰囲気が分かってもら
えるだろうか。

2時間半後に、エキサイトしながら館外へ出る。 これ
で、今日の日程はすべて終わり、バスに乗車する。こ
れから向かうのは、レニングラード駅で、夜行寝台で
サンクトペテルブルグに向かう予定である。

ボリショイサーカス劇場

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車内弁当

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ボリショイサーカス劇場入り口

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中央ステージ(開演30分前)

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出演者出入り口

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